PC選び-File4『スペック表~音楽用』

Live8の動作スペック
Live8の動作スペック

音楽目的でPCを買う場合、ちょっとだけ気にすべきスペックがあります。
最近のPCであればほぼ問題ないとは思うんですが、一応の確認程度に。

サウンドカード

スペック表に“サウンドカード”という単語が出てくる場合があります。
この“サウンドカード”とはPCに関するすべての『音』を管理するところだと思ってください。
サウンドカードがあるからPCから音が出て、音量調節なんかも出来るわけです。

「PCから音が出るのも音量調節出来るのも当たり前じゃん」と思った方。
その通りです、当たり前です。
しかし、一昔前のPCに乗っていたサウンドカードはショボかったんです。
内蔵のMIDI音源にしろ、「音」のデータを扱う能力にしろ、もろもろの性能が。
“とりあえず音は出るけど”の性能だったと言っても言いすぎではないかも。
なので、サウンドカードを増設して音に関する処理能力を上げるのはある意味、当たり前だったんです。

今はサウンドカードを増設しなくても、十分と言えるような音が出ますけどね。
でも、音楽系のPCならサウンドカードに凝るのも良い手です。
明らかに音は変わりますからね。

ASIOドライバ

ASIOと書いて“あじお”または“あしお”と読みます。
ASIOドライバとはASIOを使用するためのソフト(アプリ)みたいなもんです。

では、ASIOとはなんぞや、となりますね。
難しいことは専門書を紐解いてもらうとして、ここでは簡単に説明します。
ASIOとは、DAWとPC(サウンドカード)の連携を強くする規格、と思ってください。

どういうことかというと。
DAWでRecする場合、レイテンシーという問題が出現します。
たとえば、ギターの音をオーディオI/Fを介してDAWにRecするとします。
音の流れは“ギター⇒オーディオI/F⇒DAW⇒ヘッドフォンやスピーカー”となります。
当然、ギターを弾いた瞬間にヘッドフォンからギターの音が聴こえないと弾きづらいですよね。
しかし、場合によってはギターを弾いた1秒後にヘッドフォンからギターの音が聴こえてくることもあり得るんです。

上の例えのような“弾いてから音が聴こえるまでの時間”のことを“レイテンシー”と言います。
レイテンシーは短い(“低い”とも表現します)方がいいに決まっています。
(一度やってみるとわかりますが、弾いている音が1秒後に聴こえてくるRecはほとんどの人が無理だと思います。)

そこで、ASIOという規格が世の中に登場しました。
ASIOドライバをインストールすると、低レイテンシーでのRecが可能になるんです。

サウンドカードがASIOドライバに非対応の場合もあるので、そこはチェックが必要になります。
まあ、最近のPCなら心配ないとは思うんですが。

音楽用PCとは言っても、実はそんなに高性能でなくても大丈夫だったりする。
まずは使いたいソフトのスペック表を読み込むべし。

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