
楽器には“チューニング”という作業が必要です。
絶対音感がある人は自分の耳だけでチューニングできますが、普通の人には出来ません。
そこで機械を使ってチューニングします。
少し前までは音叉を使ってましたが、今はチューナーを使うのが多いですね。
音の高さ
数学的
Wikipediaによると“1939年にロンドンでおこなわれた国際会議にてA=440Hzと決められた”とあります。
細かい年号や場所なんかは忘れてかまいませんが“A=440Hz”は大事です。
“A”、つまりドレミ~でいうところの“ラ”は440Hzです、というお話です。
(それまではなんとなく、で決めてたんでしょうかね。)
とにもかくにもこの国際会議で“A=440Hz”と決まったわけです。
音楽的
理論的には、1オクターブ上は周波数が倍になり(Aの場合は880Hz)、1オクターブ下は周波数が半分(220Hz)です。
ですが、これはあくまで数学的なお話。
この周波数にキッチリしたがってチューニングされたピアノでの演奏はあまり気持ちよくないそうです。
Gtの中にも、曲によって(キーによって)チューニングを変えて演奏する人もいます。
音楽的な気持ちよさは、数学では計れないみたいです。
さらに。
場合によっては“A=440Hz”というのも実はあやふやなんです。
国や地域、ジャンルによってなんですが“A=442Hz”や“A=445Hz”としてチューニングすることもよくあります。
理論としては、ほんの少しだけ高い音にチューニングされるわけですが、この“ほんの少し”が曲に明るさやきらびやかさをもたらすんだとか。
いずれにしろ、数学では計れないということで。
チューナー

音叉を使う場合はやや面倒なチューニングも、チューナーを使えば簡単なもんです。
・楽器とチューナーをシールドでつなぐ。
・あるいは、クリップ式チューナーでヘッドを挟む。
これだけでチューニングの準備は終了です。
シールドでつなぐタイプのチューナーはエレキ楽器にしか使えませんが、クリップタイプはアナログな楽器(三味線やアコースティックギター、バンジョーなどなど)にも使える優れものです。
キーボードの場合はドライバーで回すつまみがあったり、上記の“A=440Hz”を調節するコマンドがあったりします。
ドラムの場合は、ドラム用のチューナーというのがあります。
慣れている人はスティックでトントンと叩きながらヘッド(皮)を締めたり緩めたりしますが、慣れないうちはなかなか。。。
そこで目安となるように、ドラム用チューナーを使ってチューニングします。
音感の良し悪し
『俺、あまり音感が良くないんだ』とか言う人がいます。
実際、不協和音を一度聴いただけでも『CとFとGとG#と・・・』と全てを当てちゃう人っています。
そうかと思えば、簡単な単音フレーズを何回も聴いてようやく聴き取る人もいます。
これは、はっきり言ってしょうがないです。
持って生まれた才能や、育った環境が違うんですから。
でも、聴き取るのに時間がかかる人はこれから練習すればいいんです。
練習すれば必ず進歩するんですから。
そのためにもチューナーを使って、ちゃんとチューニングすることをクセ付けることをオススメします。
チューニングはアンサンブルにおいても非常に重要。
面倒くさがらずにチューニングすべし。