ライブ前のリハのことがよくわからない人は、まず前エントリー『リハ(サウンドチェック)基礎知識』を読んでいただけると。
ここでは、リハの実際の流れに沿っていろいろ書いていこうと思います。
まずは”リハ前”からです。
順番を確認
まず、自分(達)のリハが何番目か確認しましょう。
リハの順番はだいたい2通りに分けられます。
たとえば、出演アーティストが全部で5組だったとすると、リハの順番は
逆リハ・・・出演順と逆にする方法。5番目の出演者→4番目→3番目→2番目→1番目
順リハ・・・出演順とほぼ同じにする方法。2番目の出演者→3番目→4番目→5番目→1番目
のどちらかで行うのが普通です。
順リハでも逆リハでも、1番目の出演者が最後にするのが普通です。
こうすれば、”リハが終わった状態=本番を始める準備”になるからです。
順リハか逆リハかはライブによって決まりますから、ライブハウスに確認するか、当日渡されるタイムテーブル(ライブ当日のスケジュール)を見ましょう。
準備万端
リハの順番が来る前に準備は終わらせておきましょう。
たとえばGtやBaのチューニングや、エフェクターの配線。
Drだったらペダルやシンバルスタンドの準備。
スネアも準備しておきたいところですが、ケースから出す程度で。
スティックで叩きながらのチューニングは、リハ最中の出演者の邪魔になるので控えましょう。
KeyやSynthの配線関係もできる限り終わらせましょう。
ステージに上がってからの作業をとことん少なくするのが理想です。
なぜ準備をしておくかというと、リハの持ち時間は決まっているからです。
その持ち時間内にすべてのサウンドチェックを終わらせなければならない、と思ってください。
サウンドチェックはしっかりやりたいですから、節約すべきはセッティングの時間です。
持ち時間を有効に使うために、リハ前の準備は重要です。
曲決め
次エントリーで詳しく書く予定ですが、リハでは曲を演奏します。
しかし、前エントリーにも書いたように、リハはリハでも練習ではなくサウンドチェックです。
すべての曲をじっくり演奏するわけにはいきませんから、何曲か選ぶことになります。
この選曲はそれぞれ好みや考え方があるんですが、よくある基準としては。
- 代表曲
- コーラスが入る曲
- いちばん音が大きい曲
- いちばん音が小さい曲
などを基準に選ぶとサウンドチェックが進めやすいと思います。
1曲を頭から最後まで演奏する必要もありませんから、「○×(曲名)の2コーラス目、Aメロからサビまで」なんていう方法もあります。
サウンドチェックのために必要なパートだけ演奏すればいいわけですからね。
1分刻み
PAさんから『(リハの持ち時間は)残り1分くらいです』なんて発言が出るのは日常茶飯事です。
それだけ『持ち時間は守って』というルールがあると思ってください。
『ちょっとくらい延長してもいいじゃん』と思うかもしれませんが、それは出演者みんなが同じ気持ち。
自分が延長した1分は、他の出演者の1分を奪ったも同じこと。
自分だけ得しよう、なんてことは思わないように。
リハの時間は有効に使おう。
本番の音に直結する時間です。