用語を学ぶ-Act6『ハシる・モタる』

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楽器を手に入れて練習を始めた頃は『押さえられるコードが増えた』とか『右手と左手が別々に動くようになった』と、家では喜んでいたのに、いざバンドのみんなで合わせるようになるとなかなか上手くいかない。。。
なんてこと、ほとんどの人が経験していると思います。
原因はいろいろ考えられますが、多くの場合はリズムに問題があるかと。

リズム(Rhythm)

一口に“リズム”と言っても多くの意味を持つんですが、演奏において『リズムがいい・悪い』という話になったときにはおおよそ“テンポ”についての話です。

ジャンルにもよりますが、大抵の曲ではテンポが決まっています。
“この曲は、全員がこのテンポで演奏しましょう”という大前提の約束事があるわけです。
ドラムが頑張って“このテンポ”を守って演奏しているのに、ギターはそれよりも速いテンポで演奏していたら・・・
当然バンド全体ではバラバラな演奏になります。
逆もまた然りなので、1人だけ遅いテンポで演奏すれば、当然バンド全体ではバラバラになります。

ハシる・モタる

“決められたテンポよりも速いテンポで演奏することをハシる”、逆に“遅いテンポで演奏することをモタる ”と言います。
“ハシる・モタる”には、ある程度の傾向というかクセがあるみたいです、僕の経験上では。
ありがちなのは“おかず型”と“パート型”。
この“○○型”は僕の命名なので、他では通用しないと思いますが笑。

おかず型

おかず、つまりFill inのときにハシる(モタる)タイプ
『ここは俺の見せ場だ!』という気合いが空回りしている場合が多いようです。。
もしくはおかずだけを練習しているので、曲全体の流れ(テンポや雰囲気)を無視した形になっているとか。
“おかず=見せ場”の考え方は間違ってませんが、おかずは曲があってこそ。
ハシったりモタったりしているおかずは曲を殺すので、結果的に見せ場にもなんにもなりません。

パート型

曲は大抵の場合“イントロ”“Aメロ”“Bメロ”“サビ”などパートに分けることが出来ます。
パート型は“AメロはいいけどBメロでハシる”というように、パートが変わるとハシる(モタる)タイプのこと。
パートによってリズムパターンが変わることによってなりやすい・・・とは言え、それは原因なだけであって、言い訳にはならない。

改善方法

とにもかくにも、現代音楽においてテンポキープは演奏する上でとても重要視されます。
練習するときはクリック(メトロノーム)を使うことを強くオススメします。
最初のうちはクリックとズレまくって『こんな練習しても意味がないよっ!』と思ったりしますが、それを越えるとある日突然に『あれ、俺、上手くなってない!?』と思える日が来ます。
テンポキープを鍛えるエクササイズはつまらなくなりがちですが、お気に入りの曲を弾いたり、おかずを練習するとけっこう楽しいもんです。

反テンポキープ派

『テンポキープを気にするなんて、そんな音楽、つまらないよ』という考え方もあります。
たとえば60~70年代辺りの音源を聴くと、たしかにテンポキープはあまり重要視されていない感があります。
現在でも、テンポキープは出来てないけど全体から溢れ出るグルーヴが気持ちいいバンドもあります。
たしかにそうです。テンポキープが出来なくても、素晴らしい音楽は問答無用に素晴らしい
しかし、です。

音楽を演っていれば、いろんな人と演奏する機会に出会うはずです。
たとえばその場限りのセッションをする機会に巡り合ったとしましょう。
そんなとき、テンポキープが出来る人はテンポキープが出来ない人に合わせたり、もしくは正しいテンポで演奏出来るようにリードすることが出来ます。
しかし、テンポキープが出来ない人はリードすることは出来ず、下手をすればリードされていることにすら気づかずに独り善がりの演奏になることもあります。
せっかくのセッションであれば、気持ちいい演奏をしたい・聴きたいとみんな思っているはずです。
しかし、たった1人がテンポキープ出来ないだけで、セッションが台無しになることも。。。

何より、テンポキープが出来るようになると、演奏していて楽しいし気持ちいいですよ。

テンポとは気持ちいい演奏をするための大前提。
キープ出来るのと出来ないのとでは、大きな差が。

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