ライブハウスに出演するようになると、ほとんどのアーティストが深く関わるであろう存在、それが『ブッキング担当』の方です。
『ブッキング担当』とは、ブッキングをするのが仕事の方です。
では、ブッキングとはどのような仕事なんでしょうか。
ブッキング
ブッキング(booking)とは“出演契約”という意味です。
仕事の内容もまさにこの通りで「○月○日に出演するアーティストを決める」ということが主になります。
(ライブハウスにもよるので、この限りではないんでしょうが。)
↑のように書くと簡単に見えますが、実際はかなり大変な仕事だと思います。
たとえば。
○月○日にハードロックバンドが主体のイベントを行おうと決めます。
そこで、まずは出演経験のあるハードロックバンドをリストアップします。
当然ながらイベントは盛り上がって欲しいものですから、人気のある・お客を呼べるバンド『A』を軸に据えます。
次に、人気はまだないけどAに紹介したいバンド『B』をピックアップします。
そして、まだ経験は浅いけどこれから伸びそうな『C』をピックアップ。。。と、いくつか候補を絞ります。
次に出演交渉です。
Aに連絡し、出演OKかどうかの返事を待ちます。
AのOKが出ればB、C・・・と連絡を取ります。
もしも軸に据えたAがダメだった場合は出演アーティストのピックアップをふたたびおこなわなければなりません。
『D』を軸に据えて『E』『F』をピックアップして・・・ということですね。
いずれにせよ、出演交渉を繰り返して○月○日のイベント出演者が決定するんですね。
精算&ダメ出し
ライブハウスにもよりますが、ブッキング担当さんが精算&ダメ出しの時間に同席するのはよくあることです。
自分がブッキングしたアーティストの出来・不出来はいろんな意味で気になります。
アーティスト自身が、今後どのように成長していきたいと考えているのか。
その視点から見て、今日のライブはどうだったのか。次のライブはどうするべきなのか、などなど気になるところは多々ありますからね。
また、次に出演して欲しいライブがある場合、精算時に交渉されることもよくある話。
ライブハウスで働いている方々の中で、おそらくはアーティストに一番近い立場なのがブッキング担当さんかもしれません。
よって、ダメ出しや今後の展望についてもとても真剣に話してくれる方がとても多いです。
『仕事なんだから一生懸命なのは当たり前でしょ』とヒネた見方をするアーティストもいますけど、仕事抜きで音楽が大好きな人がほとんどだと思いますよ。
参考にこちらのライブハウスの生の声~Live labo YOYOGI編も読んでみてください。
ブッキング担当さんは出演交渉担当。
しかし、仕事内容は交渉のみにあらず。