1拍、つまり4分音符1つの長さを3等分したり5等分したりする音符があります。
あるいは2拍、つまり2分音符を3等分とか。
このように、X拍をn等分する音符を”X拍n連”と言います。
たとえば1拍6連とか、2拍3連とか。
慣れないうちはこれがなかなかのクセモノなわけで。。。
タカタカタ・・・だと難しい
譜面、というか符割を表すときに『タンタンタカタカ・・・』というような言い方をする人、多いですよね。
もちろん、この言い方が悪いわけじゃないんです。
むしろこの言い方はある種の共通言語で、初対面でもだいたい通じます。
でも、このエントリーでスポットを当てている”X拍n連符”をタカタカ・・・だと表しづらいのではないかと。
たとえば、1拍5連だと4分音符の長さに5つの音を入れるわけで。

『4分・4分・1拍5連・4分』という小節があったとすると、『タン・タン・タカタカタ・タン』ですよね。
テンポにもよりますが、これをうまく発音(演奏)するのってけっこう難しいですよね。
そもそも、1拍を5等分するのが難しい。
そこで。
“X拍n連符”への対処法として覚えておくと有効な技(と僕は思っている)なのが”言葉の当てはめ”です。
タカタカタ⇒モロヘイヤ
1拍5連など、X拍を奇数等分するのってけっこう難しいんですよね。。。
そんなときに使うのが“言葉の当てはめ”です。
公式ルールがあるわけじゃないんでどんな言葉でもいいんですけど『ン』や『ッ』が入ると伸ばす音符や休符に聴こえるのと、同じ文字がつながると発音しづらいのでその辺にだけ気をつけて言葉を選びます。
たとえば。
1拍3連⇒レタス
1拍5連⇒モロヘイヤ
1拍6連⇒アスパラガス
1拍7連⇒フライドポテト
とか。

試しにクリックに合わせて1拍5連を『タカタカタ・タカタカタ・・・』と歌うのと『モロヘイヤ・モロヘイヤ・・・』と歌うのを比べてみてください。
大半の人は『モロヘイヤ・・・』と歌うほうが安定してるはずです。
『ン』や『ッ』を使う
『ン』や『ッ』や『-』を使うと休符に聴こえるってことは、逆を言えば『ン』や『ッ』を使えば休符が絡んだX拍n連にも言葉を当てはめられるってことです。

一例なんで、自分が言いやすい・数えやすい言葉が見つかればそれを使用すべきです。
いずれにせよ大事なことは、n連符の演奏に手こずらないようになるってことですね。
難しい符割も、言葉を当てはめればなんてことはない