DL.File03『セッティング表』

セッティング表
記入例サンプル

“セットリスト”とは違います。
“セッティング表”はあくまでセッティング表です。
ステージの立ち位置や、ステージでの使用機材を書き込んでライブハウスに渡します。
セットリスト&PA・照明オーダーシートは当日書くのに対し、セッティング表は「ライブの数日前にはライブハウスに提出してください」と言われることが多いですね。
書かない場合もありますが、普通は書くものだと思って間違いはありません。

なぜ書くの?

ライブハウスではいろんなアーティストがライブを演ります。
ワンマンライブではなく、対バン形式の場合は1日のライブで複数のアーティストがライブを演ることになります。
その複数のアーティストがリハも本番も演るのが普通ですから、タイムスケジュールには余裕が無いんです。

そこで、前エントリーの”セットリスト&PA・照明オーダーシート”と同様に、アーティストが”セッティング表”を書いてライブハウスに渡せば時間短縮しつつリハや本番の準備がスムーズにいくという寸法です。

書く内容

書く内容は・・・

  • メンバーの立ち位置
  • 使用機材
  • 持ち込み機材

といったところでしょうか。
ライブハウスによって多少変わりますが、だいたいこの3つですかね。

メンバーの立ち位置

『立ち位置って言ったって、ライブ中は動くじゃん』と思ったそこのあなた、その通りです。
しかし、返し(モニター)やマイクの位置はライブ中には動かせないので基本的な立ち位置を伝えることが必要です。
たとえば、”Gtは上手、Baは下手”とか”Drにコーラスマイクは不要”とか。
PAさんやライブハウスのスタッフさんが必要な情報を書くわけです。
このセッティング表にしたがってスタッフさん達は返しを置いたり、マイクを立てたりするので嘘は書かないように。

セッティング表を書くときに覚えておくといいのが”マイクの記号”です。
サンプル表示しているセッティング表にもある”↑と○を組み合わせた記号がマイク”です。
これを覚えておくと何かと便利ですよ。

ついでに上手・下手も覚えちゃいましょう。
上手(かみて)・・・客席からステージを観て右側
下手(しもて)・・・客席からステージを観て左側

なぜ右・左ではなく、上手・下手で言うのかというと、混乱を避けるために誰かが考えたんだと思います。
(正確なことは知りません。実は上手・下手の由来も定かでないんだとか)
客席にいるPAさんがステージにいるスタッフさんに『Gt.アンプをもっと右に』って言っても混乱しますからね。
『どっちから観て右!?』ってね。

この言葉、アーティストが言われることもあります。
『上手のGtさん、音ください。』とか『キーボードは下手に置きますね。』とか。
漢字で書くと”じょうず・へた”って読めちゃうせいかややこしく感じますけど、言葉だと”かみて・しもて”なんで、おそらくは混乱せずにすみますよ。

使用機材

ここで言う使用機材とは”ライブハウスの機材、どれを使うか”ということです。

Gtアンプなんかはライブハウスに2~3種類あるのが普通です。
MarshallとRoland-JCはほぼ確実にありますし、Marshallだけでも数種類あるライブハウスだってあります。
どのアンプを使うのか選ぶ、というか普段のスタジオリハで使ってるアンプを選ぶのが定石。
たまに『急にこのアンプを使ってみた』とかやっちゃう人いるけど、それは危険。
使いこなせる人がそういうことやるならいいけど、初心者はやっちゃダメなことの1つだと思います。
ライブ、成功とは程遠くなりますよ。

Drの場合は2タムなのか、1タムなのか。シンバルは?
などを選ぶ必要があります。

Baの場合、ライブハウスにBaアンプはたいてい1つしかないのでGtみたく選択肢がありません。
選択肢としては”アンプのヘッド+キャビネットを使うのか、どちらかだけか”程度です。

Keyはキーボードスタンドを使うかどうかは重要ですね。
使用機材とはちょっと違いますが、配線のことも確認しといた方が無難です。

持ち込み機材

Gt本体とかBa本体とかは持ってきて当たり前なんで書く必要はありません。
Keyは配線の都合があるので書いた方がいいと思います。
Drは『セットはライブハウスのを使うけどスネアとペダルは自分のを使う』というタイプが多いですよね。
その場合は”スネアとペダルを持ち込む”旨を書きましょう。

PCやMTRを使って同期モノをやるアーティストは必ずここに書きましょう。
特にPCは配線を1つ間違えると『音が出ない!どこだ!』ってなって時間くっちゃいますからね。
前もって伝えておけばトラブルも回避しやすくなるもんです。

で、『結局、書くべきことと書かなくてもいいことの線引きは?』ってことですよね。
これ、線を引くのはなかなか難しいです。。。
『書いた方がいいのか?どうなんだ?』と悩む場合は書いちゃいましょう
書かなくてもいいことを書いているより、書くべきことを書いてない方がライブハウスは困りますから。

前エントリーと同様にファイルを置いておきます。
ライブハウスによってセッティング表は違うので、このセッティング表を提出することは出来ませんが、ミーティングなどに利用してもらえたら作った甲斐があります。

ダウンロード

ダウンロードは以下からどうぞ。
左クリックでダウンロードできます。
[wpdm_file id=3]

セッティング表は文字通り”セッティング”の表。
これをきちんと書いておけばセッティングがスムーズ。

3件のコメント

  1. 管理人様

    はじめまして。
    下記ブログを運営している者です。
    突然の無礼ご容赦願います。

    事後依頼になってしまい大変申し訳ないのですが、貴殿のブログの「ライブハウスのセッティング表」が大変良く出来ており、感服致しております。是非とも拙ブロクにてお借りさせて頂きたく、お願い申し上げる次第です。
    もし、ご承認いただけない場合は、画像を削除致しますので、ご遠慮なくその旨お申し付け願います。

    改めまして、事後のお願いになりました件、心よりお詫び申し上げます。
    又、是非とも利用のご承認頂けます様、重ねてお願い申し上げます。

    末筆になりましたが、貴殿のブログの益々のご発展を祈念しております。

    取り急ぎ用件のみにて失礼致しました。

      Keith拝

    1. Keith様

      ご丁寧なご挨拶、恐縮です。

      僕の作ったファイルがどなたかのお役に立てることは何よりも嬉しいことです。
      ブログも拝見させていただきました。
      どうぞご遠慮なくお使いください。

      今後ともKeith様のブログが発展することをお祈りしております。
      こちらのブログにもまたお越しいただけることをお待ちしております。

      管理人 akim

  2. akim様

    お忙しい中拙ブログにわざわざお越し下さいましてありがとうございます。
    又事後依頼にも関わらず快く転載許可を下さいまして、重ねて御礼申し上げます。
    こちらこそ今後も宜しくお願い申し上げます。
    取り急ぎ御礼まで。
    乱文失礼致しました。

      管理人拝

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