フリーを試す 02-2『Stem Creator~使ってみる』

Stem Creator


前エントリーでStemについてちょっと書きましたので、今回はインストールして使ってみます。

インストール

インストールは簡単です。

  1. ダウンロード
  2. インストール

これだけ。

ダウンロード

公式サイトからダウンロードします。
アクセスのしかたによっては英語表記になるかもしれませんが、ちゃんと日本語表記も準備されてるのでご安心を。

Stem Creatorサイト

インストール

インストールは通常のソフトと同じです。

インストールが終わったらStem Creatorを立ち上げましょう。

難しいことはない!

使いこなす・・・ことすら必要ないほど操作は簡単です。

  1. ファイルを読み込む
  2. コンプレッサー/リミッターでバランスを取る
  3. アートワークなどを入力
  4. Export(書き出し)

程度です。

Stem Creatorにあるのはバランスを取るためのコンプレッサー/リミッター程度で、DAWのようなトラックメイクのための機能はありません。
他のDAWでトラックメイクをしたものをStem Creatorに読み込む、という手順になります。
もちろんMTRで生演奏をRecしたものを使う、というのも出来ますよ。
必要なのはStem Creatorで読み込むための音楽ファイルです。

読み込めるのは4+1

Stem Creatorで読み込める音楽ファイルは4つと1つです。

4つとは【パートごとに分けたファイル】です。
たとえばDrum/Bass/Gtr/Vocal、あるいはDrum1/Drum2/Drum3/Drum4でもかまいません。
Stem Creator上ではDrum/Bass/Synth/Voxと書かれてますが、Stemファイルに格納したい音源ファイルが4つです。
もっとも、Stemファイルを使ってのDJプレイのためにはDrum/Bass/Synth/Voxと分けた方がいいと思います。

1つとは【オリジナルステレオマスタートラック】です。
これが無いと、Stemファイルとして書き出されたファイルが通常の音楽プレーヤー(iTunesなど)で曲として聴けないのではないかと。
(あくまで推測なのでハズレだったらごめんなさい。)

コンプレッサー/リミッターを学ぼう

Stem Creatorのチュートリアルビデオがあります。
英語ですが、言葉はわからなくても手順はわかると思います。
難しい操作はないので手順さえわかれば十分使えます。
最初はDAWを使ったStemファイルの準備についてで、Stem Creatorの使い方は3:55辺りから。
コンプレッサー/リミッターについては6:35~辺りから。

僕も実際使ってみましたが、難しい操作はありません。
コンプレッサー/リミッターも、つまみを動かすだけなんで、Dry/Wetあるいはスレッショルド(Threshold)がわかれば使えます。
通常はBasicモードで表示されますが【Expert】をクリックすればより細かい設定も可能になります。

コンプレッサー/リミッターの目的は【“オリジナルマスタートラック”と、“4つのStemファイルを同時再生した場合”のバランス調整】です。

アートワークを入力

アーティスト名やカバーアート等を入力。
ま、説明不要ですかね笑

Export/書き出し

すべての作業が終われば書き出しです。
【EXPORT】ボタンを押して、名前を付けて書き出し開始です。

日本語には注意!!

Stem Creatorは日本語を理解しないようです。

つまり、日本語で名前が付けられたファイルは読み込めません。
ファイル名が英語であっても、フォルダ名が日本語だったらそれも読み込めません。

最近のソフトはよく出来ていて日本語も認識してくれることが多いですけど、プログラム的には日本語って扱いづらいんですよね(-_-;)
なので、日頃からファイル名は英数字で付ける事をおススメします。
その方が思わぬエラーや文字化けなどを防げますよ。

格納された4つのファイルは?

オリジナルマスタートラックは音楽プレーヤーで聴くことが可能です。
では4つのファイル(Stems)はどうやって開くのでしょう。

僕が使用しているAbleton Live9ではStemsを開けませんでした。
書き出したStemファイルをLive9で読み込んだ場合、表示されるのはオリジナルマスタートラックのみ。

現段階ではStemファイルフォーマットを発表したNative Instrumentsから出ているTraktor辺りのみのようです。

しかし、Native InstrumentsはStemファイルフォーマットをオープン仕様としています。
つまり他社でもStemファイルを使ったハードウェア/ソフトウェアの開発が可能ということ。
PushでStemsを扱える日も来るかもしれませんね。
僕はその日を待っています(他力本願)。

‡ ポイント‡ 
Stem Creatorを作るのはとても簡単。
Stemsを開けるソフト(環境)はまだ少数。




コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です