機材入門第4回~MIDIインターフェイス

前エントリーでオーディオインターフェイスについて書いたので
勢いでMIDIインターフェイスについても書いてみます。

MIDI(みでぃ)とは?

MIDIとは“Musical Instrument Digital Interface”の略で、電子楽器(キーボードとか)の規格

たとえば作曲したとします。
この曲を作品として残すには“楽譜に書く” “Recする”という方法の他に“MIDIデータ”として残す方法があります。
このMIDIデータを“SMF(Standard MIDI File)”と言います。

MIDIのメリット

SMFで残すと何が便利かというと。
AさんがDAWソフト等で曲を作り、SMFにしたとします。
そのSMFを受け取ったBさんは自分のPCでその曲を聴けるようになります。
また、Aさんのとは違うDAWソフトでSMFを開いても編集・再生が出来ます。

MIDIの落とし穴

SMFには「音をこのように鳴らしてください」という情報が入っているだけで、
音そのものが入っているわけではありません。
つまり、上記で書いたAさんの曲をBさんのPCで再生したとき、必ずしも一緒ではないのです。

演劇の台本に例えてみましょう。
「その人なら半年前に引っ越したよ」という台詞があったとします。
役者さんがこの台詞を言ったら気持ちがこもったいい台詞に聞こえるでしょうね。
でも素人さんが言ったら、役者さんが言ったそれよりは劣るでしょうね。
場合によっては棒読みです。

SMFには台詞のみが書かれています。
舞台役者さんが言った台詞が“音”として入っているわけではありません。
したがって、再生環境によっては棒読みの台詞が再生される場合があるんです。
“音”がそのまま入っているオーディオデータとはここが違うんですね。

MIDI音源

PCやDAWソフトにもMIDI音源を再生するための機能はあるんですが、
それに満足できない場合は“MIDI音源”という機械をPCに接続することになります。

この機械はその名の通りMIDI信号を受け取り音を鳴らす機械です。
機種によってはドラムだけでも数10種類の音色が入っていたり、PC内臓のものよりも音色が豊富です。
上記の台本に例えるなら、いろんなタイプの役者さんが入ってる、という感じですね。

MIDIインターフェイス

MIDI音源に代表されるMIDI機器をPCと接続する場合MIDIインターフェイスという機械が必要になります。
USBでPCとMIDIインターフェイスをつなぎ、MIDIインターフェイスにMIDI機器をつなぐわけです。

でもね。
現在はUSB接続が普通になって、MIDIキーボード等の電子楽器も直接PCと接続出来る機種が増えましたし、
DAW内臓のMIDI音源はものすごく進歩して、MIDI音源と比べても遜色ない音が出るようになりました。

結果、MIDIインターフェイスの需要はやや下火のようですが、
iPad対応のものも出ているので無くなることはないでしょうね。

DAWや打ち込みもMIDIの恩恵は大きく受けている。
ありがたいことです。

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