Demo音源を創る第9回~Recしてみよう

なんだかんだ書いたところで、実際にRecしてみなけりゃわからないですよね。
ICレコーダーやスタジオマイクでの一発録りはRecボタンを押せばOKですが、
MTRやDAWでRecする場合はちょっと違います。

機種やソフトによって操作方法は変わりますが、基本手順はほぼ一緒(のはず)です。
ここではベースを接続するときを例にします。
マイクをつなぐときは文中の“音”を“声”と読み替えてください。

MTRでRec

  1. MTRの電源を入れる
  2. Inputのゲイン(入力音量)つまみとOutputの音量つまみを「0」にする
  3. ベースをInputにつなぐ
  4. ベースを弾いて音を出しながら、Inputのゲインを上げる
  5. Inputゲインのピークランプが点き始めたらInputの設定は完了
  6. Outputの音量を聴きやすいレベルまで上げる
  7. Recボタンを押してRecスタート

DAWでRec

  1. PCの電源を入れる
  2. オーディオインターフェイスをPCに接続する
  3. オーディオインターフェイスの電源を入れ、DAWソフトを立ち上げる
  4. ベースをオーディオインターフェイスのInputにつなぐ
  5. ベースを弾いて音を出しながら、Inputのゲインを上げる
  6. Inputゲインのピークランプが点き始めたらInputの設定は完了
  7. Outputの音量を聴きやすいレベルまで上げる
  8. Recボタンを押してRecスタート

あ、後半はMTRもDAWも一緒だ。

重要なのは

注意するのはピークランプが点き始めたらってところ。
入力される音が大きすぎると、ちゃんとした音質でRec出来ず、いわゆる“割れた”音になります。
ちゃんとRecされた音を、割れた感じに加工・編集するのは可能ですが、
割れてRecされた音を、ちゃんとRecされた音にするのは激難です。

とはいえ、ピークランプがまったく点かないような状態でRecされた音は音量的に小さすぎたりして
それはそれで“ちゃんとRecされた音”とは言いがたく。。。

Input設定時にピークランプがちょうどいい点き具合でも、Recを始めると演奏に力が入り、
音量が上がってピークランプが点きっぱなしになるのもよくあること。
Input設定時、ほんの気持ちだけ入力ゲインを下げ気味にする、なんていうテクを覚えておくと役立つかも。

すでにRecされたトラックを聞きながらRecするとき、たとえばドラムを聴きながらベースをRecする、なんてとき。
ドラムの音量と、自分が弾くベースの音量バランスには気を配るべきです。
ベースが小さすぎると無駄な力が入り、割れた音をRecすることになりかねません。
逆にベースが大きすぎるとドラムばかりに神経が行ってしまい、気持ちよくベースが弾けないはず。
自分の楽器と、バックの楽器の音量バランスはとても重要です。

Recには“慣れ”も必要。
Recになった瞬間に緊張でガチガチになる人、意外に多し。

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