「DAWって?」という方は「機材入門第2回~DAW」を読んでいただくといいと思います。
DAWを使う理由
MTRだけで“Rec&Mix”は出来ますし、機種によってはCDも焼けます。
ではなぜDAWを使うのかというと、それは一言“視認性”に尽きます。
もちろん人それぞれなんで「PCはどうも苦手・・・」という人もいますが。
でも、大きな画面で“エフェクト”“パンの定位”“編集中のトラック”などを一目で理解できるのはすご~く楽です。
その反面“操作性”はMTRに比べてやや劣るかもしれません。
PC画面上で使用する以上、基本的にマウスとキーボードで操作することになります。
たとえば、MTRではつまみをいじって設定してたパンなども、DAWではマウスやキーボードでの数値入力です。
パンをちょっと振りたいだけなのにマウスだと大きく振ったりしちゃうこともあり、ストレスが溜まることも。。。
そんなときはDAWコントローラーを導入するのも一つの手ですね。
PC画面で高い視認性を保ちつつコントローラーで編集も楽々、になると作業がはかどります笑
さらには
DAWでは打ち込みも出来ます。
楽器がまったく弾けない人でも、コツコツ打ち込めばオーケストラ曲を創ることも出来ちゃいます。
そこまでやらないにしろ、たとえばギタリストが自分のソロ音源を創ろうと思ったとします。
ギターは自分で弾けるけどドラムは叩けないしピアノは弾けない・・・としてもまったく問題無し。
ドラムパターンを打ち込めばDAWがドラムを叩いてくれるし、ピアノフレーズを打ち込めばピアノを弾いてくれます。
自分で演奏出来ない楽器はDAWに演奏してもらえばいいんです。
DAW環境完成予想図
DAWを使うのであれば、まずはPCが必要になります。
ボーカルやギターなど、デジタル機器ではない音をRecするにはオーディオインターフェイスも必要です。
必須ではないですけどMIDI音源を外付けで使うことも出来ますし、DAWコントローラーもあると便利です。
さらに、鍵盤楽器を弾ける人はMIDIキーボードなんかがあると打ち込みにも使えるのでいろいろ都合がいいですね。
DAW選び
「結局のところ、どのDAWがいいの?」
と聞かれることがあるんですが、これの答えは非常に難しいです。。。
使い勝手は人それぞれだから!・・・と言ってしまっては身も蓋もないですしね。
業界標準と言われているのが「Pro tools(ぷろつーるす)」。
標準にはならなかったとはいえ、有名なのがCubase(きゅーべいす)やSonar(そなー)辺り。
この3つは有名だしシェアは大きいけど初期設定などが入門者向けとは言いがたく、使用感もややエンジニア向け。
価格的に手頃でも機能はかなり高いという評価が多いのが「ACID(あしっど)」 でしょうか。
評価を気にしないのであれば1万円以下のソフトもあります。
多少高額でもいいけどエンジニア向けはイヤ、という人は「Reason(りーずん)」や「Live(らいぶ)」などがオススメ。
(ちなみに僕はLive8ユーザーです。)
いずれにせよ、使い勝手は人それぞれ。
さらに、動作条件は満たしているのに、なぜか自分のPCでは上手く動かないことがあるのもPCソフト。
体験版をメーカーサイトからダウンロードして使うのが(DAWに限らず)正しいお買い物かと。
僕個人的には、いまどき体験版がないソフトは購入しません。
人の評価はあくまで人の。
自分の評価は、まずは体験版を使ってみることから。