ProtoolsやCubaseに比べるとマイナーな感は否めない、AbletonのLive。
しかし、ある方々からは絶大な(と言っても過言ではないような)支持を受けているみたいです。
ある方々とは、HipHopに代表されるClub系のトラックメーカー達。
もちろん全員というわけではありませんが、僕の周りだとトラックメーカーのLive使用率はかなり高いです。
特殊な画面
アレンジメントビュー
DAWでの作業で一般的なのは、カーソルが左から右に進んでいくこの画像でしょう。
もちろんLiveもこの画面での作業は可能です。
(Liveではこの画面をアレンジメントビューと呼びます。)
Vo,Gt,Ba,Dr・・・を配置して、波形やMIDIを編集していく画面です。
エフェクトの掛け具合の調整や、曲全体を把握がしやすい画面ですよね。
セッションビュー
ではセッションビューの画面とは。
こんな感じなんです。
1マスごとにオーディオ・MIDI問わず、音のファイルを配置できます。
(色がついているマスが音ファイルが入ってることを示します)
横1列を同時に再生することも、ファイルを1つずつ再生することも可能です。
再生方法はループでも、1度のみでも、好きな方を選べます。
たとえば、Track1の1マス目にDrumを打ち込みます。
そのDrumパターンを聴きながらTrack2の1マス目にBassを打ち込みます。
さらに、Track3の1マス目にGtを、Track4の1マス目にSaxをRecします。
これを曲にする一例を挙げると、まず、DrumのTrackを再生します。
そのBeatの上にBassを乗せてグルーヴを作ります。
さらに、GtやSaxを再生し、必要とあればこれらを聴きながらTrack5,6,7…にRecしたり打ち込みしたりしてそれを再生させることも可能。
まるでDjが曲をつなぐように、自分で曲を作っていくことが出来るのがLiveの特長ですね。
この辺りが、DjやトラックメーカーにLiveが好まれる理由なんでしょうねぇ。
実際、PCとターンテーブルをつなげるDjソフト”Serato Scratch Live”とLiveは相性がいいというか、Scratch Live上でのDjミックスをそのままLiveにRecすることも出来るんです。
この作業、言葉だけだと説明しづらいので、動画を貼り付けますね。
そのままRec
セッションビューでの作業(というか作曲)は、そのままアレンジメントビューにRec出来ます。
遊び半分でやってたトラックメイクをRecしたら『うわ、名曲!』なんてこともあるかもしれません。
そんなことが起きないにしても、Recして後から聴きなおすってのはいい練習になりますから、なかなかの武器になりますよね。
でもやっぱり好み
こうやって書いてると、なんだか完全無欠なDAWのような気もしてきますが、やっぱりそこは好みです。
セッションビューのような独特のユーザーインターフェイス(画面レイアウト)に馴染めずに他のソフトに乗り換えた人もいますしね。
ですが、頭の中の曲をそのままアウトプットするタイプではなく、実際にフレーズを聴きながら曲を組み立てていくタイプの人にはかなり有意な選択だと僕は思います。
DAWにはそれぞれ特長がある
自分が使いやすいものを選ぶのも、いい曲を作るための条件