用語を学ぶ-Act.15『TAB譜』


バンド譜において、GtやBa独自の譜面とも言えるのが“TAB譜”です。
GtやBaに限らず、Gtのような形態(ネックがついてて、弦が複数本ある楽器)であればTAB譜は作れます。
TAB譜に慣れると、いろいろ便利なこともあるんで必要な人は覚えてください。
まあ、便利なだけじゃなくてデメリットもあるんですが。。。

TAB譜のルール

“TAB譜は弦とフレットポジション(ネック上で押さえる場所)を線と数字で示したもの”です。
基本的なルールはこれだけ。
あとは、どの線がどの弦を表しているのかと、基本的な音符の読み方さえ覚えればTAB譜は読めます。
音符の読み方と言っても、そう難しいことはありません。
簡単な譜割りがわかれば事足ります。

TAB

譜例1

「TAB」と書いてある下段がTAB譜になります。
これはGt用のTAB譜なので、線が6本です。
上から1弦、2弦・・・と続いて6弦を表します。
数字が押さえる場所、フレットです。開放弦の場合の数字は「0」になります。
旗(符尾・符幹)の意味は通常の音符と同じです。
たとえば、1音目は5弦3フレット・4分音符、2音目は4弦2フレット・8分音符を表しています。

TAB譜の功罪

TAB譜はとても便利です。
特に譜面読めない・コードもよくわからないというような初心者にとっては。
でも物事には裏もあるもので。。。

メリット

鍵盤楽器や打楽器などと、GtやBaなどの弦楽器の違いは“指定された音の出し方が複数ある”ということです。

たとえば譜面に「この高さのC(ド)を弾く」と指定されていたとします。
ピアノの場合、その高さのC(ド)は数ある鍵盤の中でも1つだけです。
なので、悩む必要はありません。
しかし、GtやBaの場合は複数ヶ所存在することがあります。

たとえば上の譜例1の場合、1音目はC(ド)の音ですがピアノの鍵盤の中でこのC(ド)の音が出る鍵盤は1つだけです。
しかし、Gtの場合は5弦3フレット・6弦8フレットの2か所あります。
さらに、譜例1の最後の音(これもC(ド)ですが)の場合、ピアノはこれも1つの鍵盤のみですがGtの場合は、譜例にある3弦5フレットの他に2弦1フレット・4弦10フレット・5弦15フレット・6弦20フレット、と全部で5ヶ所あります。

音程としては同じですが、弦の太さが変われば音質が変わるのがGtやBaの特色です。
また、フレーズの流れによって、ポジショニングを考えることが出来るのも特色です。
なので、作曲者の意図や前後の音使いによって押さえるポジションを指定したいときにはTAB譜が役立ちますね。

練習フレーズを譜面にするときにも役立ちます。
ポジションを指定することによって、運指練習の効果を上げることも狙えますから。

デメリット

TAB譜に頼るあまり、TAB譜がないと楽器が演奏出来ないというTAB譜中毒になってしまう人がいます。
TAB譜中毒になると、自分がアンサンブルの中でどういう役割を担っているのかわからぬままに、指先の技術だけが向上してしまうタイプも少なくありません。

すべての音楽ではありませんが、現代音楽においてはリズム・メロディ・ハーモニーが曲の中に組み込まれているのが普通です。
たとえばGtだったらコード弾きでハーモニーを担ったり、ソロでメロディを担ったりします。
また、オリジナル曲をバンドメンバーでアレンジするとき、作曲者にコードを提示されて
「このコードに沿って、GtやBaは自分でアレンジしてよ」
と言われることは日常茶飯事です。

こんなとき、TAB譜に頼り切ってるGtは
『このDmってコード、どこを押さえるんだ?』
とか、
『Em7でソロを弾く・・・ってどう弾けばいいんだ?』
などとなります。

五線譜を読めないGtやBaはたくさんいますが、コード譜が読めないGtやBaは・・・楽しいだけのコピーバンドであれば大丈夫ですが、クォリティの高いコピーを目指したり、オリジナル曲を演るとなるとはっきり言って使い物になりません。

TAB譜を使って練習する場合、
『このソロはどういうコード進行なんだろう?』
『このベースラインはどういうコードの中でのフレーズなんだろう?』
と、どういう曲なのか、曲の中における自分の役割を考えながら練習することを強く強くおススメします。

‡ポイント‡
TAB譜は便利。

ただしTAB譜はメリット・デメリットを併せ持つ。

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