用語を学ぶ-Act5『ゲイン』

MTRのゲインつまみ

MTRのゲインつまみ

MTRしかり、オーディオI/Fしかり、ミキサーしかり。
アンプにもついてる“ゲイン”というつまみ。
なんとなく使ってるし、使えてるけど一度きちんと知ってみましょうかね。
これから使う人にとっては予習、的な。

ゲイン(gain)

辞典とかで調べるとこんな風に説明されてたりします。
“ゲインとは電気回路を使って信号を増幅すること”とか“電気回路における入力と出力の比”とか。
でもこれじゃよくわからない。
もちろん辞典だし、言ってることは間違いじゃないんだけど。

音楽に限って説明すると“ゲインとは入力する音を増幅させる装置”と覚えるといいと思います。
『増幅って音を大きくすることでしょ?ボリュームと一緒じゃん』と思った方。
たしかにゲインもボリュームを上げる・下げるという使い方をします。
でもこれがねぇ、ちょっと違うんですよ。

ゲインとボリュームの違い

まず基本的な話として“ゲインは入力を、ボリュームは出力をコントロールする”と思っていいです。
メーカーや機器によって多少変わる場合もありますが、ほぼすべての機器がこういう仕様です。

次に性能的なお話。
ゲインとボリュームの“増幅させる性能”を比べると“ゲイン>>>>>>>>>ボリューム”となります。
ゲインの方がボリュームよりもはるかに大きく増幅できるようになってます。
増幅すればもちろん音の大きさも変わるわけですが、ゲインとボリュームでは音の変化に違いがあります。

ゲインの場合はある程度以上増幅(上げる)すると、音が歪みます。
まるで、ディストーションをかけたような音になります。
ボリュームの場合はそのままの音質で音量だけが変わります。
クリーンな音が歪む、なんてことはありません。

ゲインの使い方

『細かいことはわかんない。とにかく使い方を教えてよ。』という方に、とりあえず覚えておくべき使い方を。

マイクで拾われた声はゲイン(という回路)を通ってミキサーやオーディオI/Fなどに入力されます。
このとき、音をどれくらいの音量・音圧で入力するかを決定するのがゲインです。
ゲインを上げ過ぎると音が歪みますが、下げ過ぎればいくらボリュームを上げても小さい音にしかなりません。
一番大きい声で歌っても歪まない、でも歪む寸前までゲインを上げます。
機械によってはピークランプというのがあって、このランプの点灯が歪み始めるサインです。
ピークランプが点くか点かないか、ギリギリのところがゲインの設定ポイントです。
このポイントを超えた設定をするとハウるので、超えない事をオススメします。

こうやって入力した声・音をEQやリバーブなどのエフェクトで調整し、最終的にアンプやスピーカーから出力します。
ゲインの段階で歪んだ音はボリュームを下げても歪んだままです。
歪みを無くしたかったらゲインを下げるしかありません。
逆に、ボリュームを最大にしても音量が足りないときはゲインを上げてやると解決する場合もあります。
この辺の設定は慣れも大きく関わりますが、ゲインを決めてからボリュームを決めるとスムーズに行きやすいです。

ちなみにピークランプが点くような状況を“クリップする”といいます。
たまに使われる単語なので覚えておくと便利ですよ。

ゲインは入力。ボリュームは出力。
どちらも音量に大きく関係するが、中身はちょっと違う。

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