機材入門第5回~ヘッドフォン

AKG K240MK2

AKG K240MK2

持ち歩くのにはイヤフォンが便利ですがね。
ミックスやマスタリングに使うとなるとやはりヘッドフォンがいいです。
でも、ヘッドフォンなら何でもいいというわけではなく、ちゃんと選ぶ必要があるわけで。

リスニングとモニタリング

ヘッドフォンは“リスニング用”と“モニタリング用”の2種類に分けることが出来ます。
普段、音楽を聴いたりDVDを観たりするときはお好みなので、どんなヘッドフォンでもいいんです。
しかし、ミックスやマスタリングをするときはそうはいきません。

リスニング用は、その名の通り“聴く”ためのヘッドフォンです。
“重低音もしっかり聴こえる”とか“クリアーな高音域”なんていうコピーを目にすることもあると思います。
これは「そう聴こえるように作っています」ということで、言い方を変えれば「イコライジングされた音」です。
音は好みなんで自分が聴きたい音を出すヘッドフォンを選べばいいんですが、ミックス等の作業には向きません。
これからイコライジングしたり定位を決めたりするのに、その前から音がいじられていてはダメなわけです。

そこで、モニタリング用のヘッドフォンとして“モニター用ヘッドフォン”というのが存在します。
リスニング用と違って元の音源の音をそのまま聴こえるように設計されています。
もちろん、機械なのでメーカーや機種によって音に差はありますが、ね。

クローズとオープン

もう一つの分け方として“クローズド” “オープン”という分け方もあります。
これは音そのものよりも、ヘッドフォンの構造の分け方になります。

クローズド型は密閉型とも言います。
メリットは、音漏れが少ない、音圧が上がったり低音が強く聴こえたりする、など。
デメリットは、長時間使うと耳が蒸れ蒸れになったり、構造上重たくなりやすい、など。

オープン型は開放型とも言います。
メリットは、高音が伸びる、軽量化しやすい、耳が蒸れない、など。
デメリットは、音がダダ漏れする、機種によっては低音が弱くなる、など。

クローズド型とオープン型の間を取った“セミオープン型”というのもあります。
これはクローズド型ほど蒸れず、オープン型ほど音が漏れず、高音も低音もバランス良くなりやすいという、ある意味良いとこ取りのタイプです。
そもそも、ミックスやマスタリングは長時間の作業になるので重量や蒸れずに使えるというのはポイントになります。

定番とやら

どの業界にも定番と呼ばれる機種があります。
モニタリングだと“SONY MDR-CD900ST”が一番有名ですかね。
どこのスタジオにもあると言っても過言じゃないでしょうし。
ではSONY MDR-CD900STを選べばいいのか?となると、これは非常に難しい問題です。

実は海外ではSONYよりもAKGの方がシェアが高いという話もあります。
(実際に確かめたことがないので間違ってるかもしれませんが。。。)
大きい家電量販店に行けばヘッドフォンの試聴コーナーがあるので、そこで試聴しまくることをオススメします。

僕個人の話ですが、モニター用ヘッドフォンを買うときは試聴しまくりました。
もちろんSONY MDR-CD900STも聴きましたし、audio-technicaやSennheiserも聴きました。
で、結局選んだのは“AKG K240MK2”です。
これが個人的には一番素直な音だと感じたんですよね。
セミオープンなんで、蒸れも少なく、軽めなので長時間使っても疲れづらいのでお気に入りです。

耳(聴こえる音)には個人差がある。
頭や顔のサイズにも個人差がある。
可能な限り、試聴して選ぶべし。 

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