エフェクト。
英語で書くと“effect”、意味は“効果”とか“影響”です。
ギタリストやベーシストが足元に置いてある小さい機械は“エフェクター(effecter)”。
効果を付ける為の機械です。
なぜエフェクトを使うのか、エフェクトを使うとどうなるのか。
エフェクト
エフェクトとは上に書いたとおり“効果”とか“影響”という意味です。
音楽では、音を補正したり、音を加工したりするために使われます。
普段耳にする音楽は全てエフェクトが掛かってるといっても過言ではありません。
『ミュージシャンを名乗るならエフェクターなんか使わずにベースだけでいい音出せよ』って言われたことがあります。
たしかにおっしゃるとおりですが、ちょっと反論させてもらうと。
ベースとアンプだけでいい音を出すのは大前提、いやもっと言うならベース本体だけでいい音を出すのが大前提です。
いい音をよりいい音に、結果的にいい曲にするためにエフェクトは存在するんです。
音は素材です。
例えるなら、肉とか魚です。
美味しいものをより美味しくたべるために塩をふったり、醤油をかけたり、にんにくで香りをつけたりします。
音楽も同様に、よりいい音で聴くためにコンプかけたり、リバーブかけたり、イコライザーで補正したりするわけです。
エフェクトの種類
エフェクトの種類分けは人それぞれで、“これが正解!”というものはありません。
でも、なんとなくの共通認識みたいなものがありまして。
正直言って“世の中にはエフェクターがたっくさんあるから種類分けしないと覚えきれない”というのもあるので、僕がよく使うエフェクト種別を書いてみます。
- 歪み系
- 空間系
- 補正系
- タイム系
- 飛び道具系
歪み系
ディストーションに代表されるエフェクト。HR/HM系やデス系、ミクスチャー系のギターの音が代表的。
空間系
コーラスやリバーブなど、残響感を加えたり、音に厚みを出すエフェクト。
リバーブはカラオケでもお馴染みかと。
補正系
イコライザーやコンプレッサーなど、音自体を加工するというより音質や音量を加工するために使う。
イコライザーはiPodやコンポにも入っているので使っている人も多いはず。
タイム系
ディレイに代表されるような、タイム(時間)をいじるエフェクト。
飛び道具系
ワウやフランジャーなど、音がものすごく変わるエフェクト。“強力な効果が得られる⇒飛び道具”のような経由で命名。
僕だけの呼び方というわけではなく、スタジオで“そこのギターソロ、飛び道具使えば?”などと言っても話は通じるので、ある程度は共通の感覚なのではないかと。
以上の分け方はあくまで一例です。
コーラスやリバーブは仕組み的にはタイム系ですし、ワウやフランジャーを補正に使うこともあります。
まずはエフェクトを覚えるために、こういう種類分けを使ってもらえればいいかな、と。
次回からはそれぞれのエフェクトについて書いていく予定です。
とは言え“音”を文字だけで表すのは難しいので、サンプル音源とかUPしようかな、と。
エフェクトは、音をより良くするためのもの。
けっして、ミスや下手さ加減をごまかすものではない。